- 歯の豆知識 目次
親知らずが口臭の原因に?
「最近、口臭が気になる…」そんなとき、思いがけない原因のひとつに「親知らず」があることをご存じでしょうか?
親知らずは奥歯のいちばん奥に生えてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」といいます。
多くの人が10代後半から20代前半にかけて生えてきますが、まっすぐに生えない、途中で止まってしまう、横向きに埋まってしまうなど、トラブルを起こしやすい歯でもあります。
特に問題となるのが「親知らず周辺の清掃のしにくさ」です。
奥にあるため歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなります。
その結果、食べかすや細菌がたまり、歯ぐきに炎症を起こす「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という状態に。炎症が起きると、膿や出血が混ざった不快なにおいが発生し、これが口臭の原因になることがあります。
また、親知らずが虫歯になると、さらに悪臭のもとになります。
しかも、親知らずの虫歯は気づきにくく、気づいたときには隣の歯にも影響が出てしまうこともあります。
口臭が気になるけれど、どこが原因かわからないという方は、一度歯科医院で親知らずの状態をチェックしてみることをおすすめします。
レントゲン撮影で埋まっている親知らずの状態も確認できます。
抜歯が必要かどうかも、症状や位置に応じて判断されますので、無理に抜く必要はありません。
日頃から奥歯までしっかり磨くこと、定期的に歯科検診を受けることが、口臭予防の第一歩です。
気になるお口のにおい、親知らずが原因かもしれません。